調達プロセスは、企業や組織が製品やサービスを購入する際に重要なステップを含むプロセスです。このプロセスにおいては、特定の用語が頻繁に使用されるため、翻訳者にとってこれらの用語の理解は必須です。今回は調達プロセスにおける重要な9つの用語と、それぞれの用語の意味と日本語での訳し方について解説します。

RFI (Request for Information) – 情報提供依頼

製品やサービスの購入を検討する際に、サプライヤーやベンダーから必要な情報を収集するための文書やプロセス。

RFP (Request for Proposal) – 提案依頼

サプライヤーに対して、製品やサービスの提案を提出するように要請する文書。

RFQ (Request for Quotation) – 見積依頼

サプライヤーに対して、製品やサービスの価格見積もりを提出するように要請する文書。

RFI(情報提供依頼)、RFP(提案依頼)、RFQ(見積依頼)をまとめてRFxと表記することがあります。

ITT (Invitation to Tender) – 入札公告

サプライヤーに対して、提案を提出するように要請する文書。

IFB (Invitation for Bids) – 入札募集

特定のプロジェクトまたはサービスのための入札を募集する文書。

PO (Purchase Order) – 注文書

特定の商品やサービスの購入に関する詳細を記載した文書。

LOI (Letter of Intent) – 意向書

契約を結ぶ意向を示す非法的拘束力のある文書。

EOI (Expression of Interest) – 関心表明

特定のプロジェクトや契約に対する興味や能力を示す初期段階の文書。

Requisition – 購買要求

特定の商品やサービスの購入や取得を要求する公式な文書または要求。企業や組織では、必要な資材やサービスを購入する前に、購買要求を作成し承認プロセスを経ることが一般的です。これにより、支出を追跡し、予算を管理し、必要な購入を正式に文書化することができます。

Lowest responsible bid ー 責任ある最低価格の入札

最も低い価格を提供しつつも信頼できる、適格で実行能力のある入札者による入札を指します。このフレーズは、契約者が単に最低価格だけでなく、品質や信頼性も評価することを意味しています。

まとめ

これらの用語は、調達プロセスのさまざまな段階で使われ、翻訳者はこれらの用語が指し示すコンテキストと意味を正確に理解することが重要です。また、これらの用語は通常、そのままのアルファベット表記で使用されることが多いですが、適切な日本語の訳を知っておくことで、文書全体の理解と翻訳の質を向上させることができます。